夏が近づくと気になるのが虫刺され。
特に子供は体温も高くて刺されやすいうえに、搔き壊して「とびひ」になったり、中には発熱する子も…
何とかして守ってあげたいところです。
そんな時の必需品が虫よけグッズ!
でも虫よけもたくさんあってどれがいいのかわからない…
今回はママであり薬剤師である私が、実際に私が子供にも使用しているオススメ商品もご紹介!
虫よけの選び方も解説しますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
子供におすすめの虫除け5選をママ薬剤師がチョイス!
薬剤師である私が実際に使用しているアイテムやオススメのものをご紹介していきます。
ぜひ虫よけ選びの参考にしてください♪
①天使のスキンベープジェル プレミアム[イカリジン配合]
こちらが私が一番愛用している虫よけです。
ジェルタイプで飛び散らず、吸い込む心配がないので小さい子供にも使いやすいアイテムです。
- スプレータイプよりも塗り残しやムラも少ない
- イカリジン15%含有で、効果が最長8時間と長持ち
- アルコールフリー
- 保湿成分配合。
ドラッグストアなどにおいてあることも多く、購入しやすいのもポイントですね。
バッグにもしまいやすい大きさなので、荷物の多いママの持ち運びにも便利♪
保育園のお迎えの後、寄り道してなかなか帰らない子どもにも、サッとバッグから出して使えます。
②天使のスキンベープミスト プレミアム[イカリジン配合]
こちらも私が使用しているアイテム。
イカリジン15%含有のミストタイプの虫よけで、広範囲に使えるので、全身にスプレーするときに便利です。
ただし、吸い込む可能性があるので、顔周りには注意。
顔や上半身に使用する際は手に出してから塗ってあげるようにしましょう。
私は服にも使用していますが、エタノール含有なので色落ちやシミになる可能性がありますので、使用は自己責任でお願いします(笑)。
子供の足元や、大人はこっちを使っています。
③衣類に使用できる!お肌の虫よけ プレシャワーDF ミスト
イカリジン濃度は5%と低め。
最長の持続時間は、他のメーカーで15%で8時間、10%で6時間となっていますので、そこまで長持ちはしないかもしれませんね。
ただし、エタノールを含有してはいますが、成分の一番最後に記載があることより、濃度は低そうです。
メーカーさんも衣類への使用もできるとしています。
さかさまにしても使えるので、足元へのスプレーも楽ちんです♪
服へスプレーできるのは嬉しいですね!
④しっかり効果が欲しいならこれ!サラテクト Premium0 やさしいジェル
こちらはディート10%含有の虫よけです。
ディートの場合、吸入のリスクを避けたいのでスプレーよりもジェルタイプのほうがおすすめ。
こちらはアルコールフリーなので、なるべく肌に負担をかけずにディート製剤を使用したいときにおすすめです。
⑤サラテクト シート
ディート10%含有のシートタイプ。
効果が長持ちするので何度も付け直す必要がないのが嬉しいところ。
シートタイプなので、塗るときにも手が汚れにくく、手を洗いにくいお出かけの際にもおすすめです。
【番外編】KINCHO × braaa canox 蚊に効くカノクス 電池式蚊取り 携帯用
見た目にもおしゃれなこちら、実は蚊取り器なんです!
電池式で携帯できるのでベビーカーにつるしたり、カラビナでバッグやパンツのベルトのところにつるしたりもできる優れもの♪
成分はピレスロイドという殺虫成分。
こちらは哺乳類の体内に入るとすぐに分解されてしまうので、安全性の高い成分です。
子どもの肌に薬剤は使いたくないというときにおすすめですよ!
子供にも安全な虫よけの選び方
今回ご紹介した以外にも、いろんな虫よけがありますよね。
中には子供には注意が必要なものもあるんです!
子供に使える虫よけの選び方をご紹介します♪
- 成分で選ぶ
- タイプ(剤形)で選ぶ
ではそれぞれ見ていきます!
成分で選ぶ
虫よけの成分は大きく分けて3つ。
- ディート
- イカリジン
- アロマ成分
それぞれの成分について解説していきます。
ディート
ディートは古くから使われている虫よけ成分。
しっかりとした効果があり、効果持続時間も長めです。
効き目のある虫の種類も多いので、山に入るときなどはディートが入ったものがオススメ!
効果のある虫:蚊成虫、ブユ、アブ、マダニ、イエダニ、ノミ、トコジラミ、ヤマビル、サシバエ
ただし、小さな子供に使用する際は注意が必要!
濃度によって使用できる年齢も違います。
6か月未満は使用禁止なので、赤ちゃんへの使用はできません。
◎ディートの使用方法
年齢 | 用法 |
12歳以上 | 使用回数制限なし |
2歳以上12歳未満 | 1日1〜3回 |
生後6ヵ月以上2歳未満 | 1日1回 |
生後6ヵ月未満 | 使用しないこと |
また、ディートは肌が弱い人では刺激になることも。
服への使用も繊維を傷めることがあるので注意です。
革やレーヨン、ポリウレタン、プラスチック類などへのスプレーは避けましょう。
ディートって危険なの?
ディートについては危険性などの噂もよく目にします。
しかし、実際に日本でトラブルがあったという報告はありません。
海外では、15%の濃度のスプレーを2週間以上の継続したり、スプレーを吸入して使用で子供に健康被害があったとの報告などが上がっています。
これは、海外では日本より濃度の高い製品を使用していることも原因の一つに思えます。
また、アメリカをはじめ、海外では日本と違い年齢制限や濃度の規制などもないところがほとんどのようです。
イギリスでは95%の製品もあったりするみたいですね。
50年以上使用されていても日本でトラブルが起きていないという事は、日本の用量での使用では、健康に問題はない可能性が高いという事です。
知らずに赤ちゃんにディートの虫よけを使ってしまった!
そんなときも特にあわてる必要はありません。
肌が赤くなっているなどのトラブルがなければ問題ないと思われます。
ただし、続けて使用するのは辞めましょうね。
もちろん、スプレーを直接吸入するというトラブルは、今後日本でも起こる可能性は考えられます。
決められた用法を守り、子供の手の届かないところに保管することは忘れないようにしましょう!
イカリジン
イカリジンは比較的新しく開発された虫よけ成分です。
ディートのような年齢制限がないので、赤ちゃんにも安心♪
刺激感もあまりなく、繊維を傷めにくいので服への使用も大丈夫です。
ただし、効果のある虫の種類はディートより少なくなっています。
とはいえ、蚊に対する効果はディートに劣らないとされているので、日常使いには問題ありません。
効果のある虫:蚊成虫、ブユ、アブ、マダニ、イエダニ、トコジラミ、ヤマビル
子供に使うときはイカリジンのものを選ぶと安全です!
アロマ成分
虫よけの中にはアロマ成分によるものも。
成分によって効果自体はきちんと認められているものもありますが、持続時間が短いのが難点。
そのためあまり実用的ではないというのが本音。
化学成分は体に悪いイメージがあるので、自然のものを使いたい!と考える人は多いですね。
しかし、「自然=安全」ではないことには注意が必要です。
以下に虫よけアロマとしてよく使われるもの一例と、の注意点をご紹介します。
レモングラスには皮膚刺激があり、高濃度での使用は避ける。
妊婦には使用を避ける。
ユーカリにもたくさんの種類があります。
虫よけに特におすすめなのはレモンユーカリですが、濃度が高いと刺激に。
乳幼児や妊婦のほか、てんかんの人にも使えないなどの注意点あり。
ペパーミントは皮膚刺激が強いので、高濃度での使用は注意。
乳幼児や妊婦、てんかん、高血圧の人には使用を避ける。
意外と注意点が多いですね。
アロマテラピーにおいては基本的に、乳幼児に対して精油を肌に直接つけることは推奨していません。
また濃度が高いと刺激になることが多いので、基本的に薄めて使用しますが、低い濃度で虫よけとして効果があるのかはぎもんがのこります…
虫よけに限らずですが、「自然由来で食べ物の成分由来だから大丈夫!」とうたっている商品もありますが、成分によっては皮膚に塗ることで食物アレルギーの原因になってしまうこともあるので注意が必要です。
実際には、虫よけ成分として使われているものを食べる機会は少なそうなので、使用したからと言ってそこまで心配しすぎる必要はないと思います。
ただし、皮膚が荒れているときに続けて使用することはリスクを上げるので注意しましょう。
あくまで、食品由来成分だから安全というわけではないということです。
かぶれを起こす漆(ウルシ)だって、食べたら中毒する毒キノコだって、自然のものですが、決して安全でなものはないですよね?
タイプ(剤形)で選ぶ
虫よけといっても、スプレーやジェルタイプなど形は様々。
手軽に使用できるのはスプレーですが、しっかり塗るためにはジェルタイプがオススメです。
ここではタイプの違いでの選び方をご紹介します♪
エアゾールタイプ
いわゆる缶に入っているスプレータイプのものです。
粒子が細かく広いところにまんべんなく塗るのに便利ですね♪
しかし、粒子が舞うため吸い込んでしまいやすい特徴があります。
また細かい粒子が気管支の奥深くまで届いてしまう恐れもあるので、息を止めたりできない小さいお子様への使用はお勧めしません。
ミストタイプ
手でレバーを引いてスプレーするタイプのもの。
液体を細かいミストにします。
広い範囲に使用したり、衣類への使用もしやすいですね♪
エアゾールタイプよりは粒子が大きいので、吸い込んでしまうリスクも減ります。
ただし、飛び散りやすいことには変わりないので、顔周りへのスプレーは避けたほうがいいです。
アルコール成分が入っていることも多く、お肌の弱い方には刺激になることも。
また、アルコール分が繊維のダメージになることもあるので、製品によっては衣類などへのスプレーは注意が必要ですね。
ジェルタイプ
ジェルタイプは手で伸ばして塗るタイプ。
お肌にしっかり塗ることができ、飛び散らないので小さいお子様にもおすすめです。
服への塗布はべたついたり、シミになる可能性もあるのでお勧めしません。
ウエットシートタイプ
ウェットシートに薬剤が含まれているタイプの虫除けです。
飛び散らずに塗れるので吸い込む心配もありません。
パウダーが入っていたりすることがあり、服への使用は難しいです。
使用した後にゴミが出るのと、開封後は早めに使い切らないと乾燥してしまうのがデメリットでしょうか。
テープタイプ
アロマ成分を利用したものに多いタイプです。
広範囲には効果を発揮しないので、袖口や帽子などにたくさん貼る必要があります。
また効果があまり長続きしないので、少し外出する程度の時にオススメです。
肌に直接触れないので、薬剤を使用したくない赤ちゃんにも使えます。
ただし、衣服にノリが残る可能性もあるので、お気に入りの服に貼るときは注意したほうがいいですね。
効果のある虫の種類が少ないので、虫刺されの予防などには効果がないことも多いことには注意です。
アクセサリータイプ
ブレスレットやキーホルダータイプなど様々な形のものが出ています。
シールタイプと同様に肌に直接触れないので、赤ちゃんの虫除けにも使いやすいです。
キーホルダータイプはベビーカーなどに付けられるのも嬉しいです。
ブレスレットタイプは虫除けが塗れない手にも付けられます。
ただし、アロマ成分による虫除けなので、効果の持続はあまり期待できません。
効果のある虫の種類も少ないことがほとんどなので、お出かけの時には他の成分のものと合わせて使ったほうが効果的です。
赤ちゃんの興味を引きやすいので、口に入らないように注意しましょう。
虫よけと日焼け止めって一緒に塗ってもいい?
夏になるときになるのは虫だけではありません。
そう!日焼けも気になるところですよね?
虫よけと日焼け止めって一緒に使っていいか迷うかもしれません。
結論から言うと、一緒に使用して問題ないです。
ただし、塗る順番が大切!
必ず先に日焼け止めを塗ってから虫よけを使用するようにしましょう。
蚊は人の肌から出る二酸化炭素(CO2)を感知して寄ってきます。
虫よけというのはこの虫のセンサーを狂わせる働きによって効果を発揮しています。
つまり、虫よけは肌に塗った後、成分が揮発することで効果が出ます。
もしも日焼け止めを上に塗ってしまうと、虫よけ成分が揮発できずに効果が期待できない可能性があります。
さらに言うと、日焼け止めも肌に刺激になることがあるので、しっかり保湿をしてから使用するほうがいいですね♪
保湿剤→日焼け止め→虫よけの順番で塗りましょう。
子供に虫よけを使用するときの注意点
虫よけは正しく使えば安全なものです。
しかし、使用するときにいくつか注意することがありますのでまとめてみました。
- 目の周りや口周りには付けない
- 肌が荒れていたり、傷があるところには使用しない
- ディート製剤は長期間毎日続けて使わないようにする
- 目をこすったり、口に入れる可能性があるので手には付けない
- スプレータイプを顔に使用するときは手に出してから使用する
- 異常があるときは使用を中止して、医師の診察を受ける
虫さされは痒さで不快なだけでなく、感染症などの原因になることも。
虫よけ成分のデメリットよりも、虫に刺されるデメリットのほうが大きいことのほうが多いです。
大切なお子さんを虫刺されから守るためには、虫よけは必須アイテム。
これらの注意点を守って正しく使用するようにしましょうね♪
まとめ
虫よけは正しく使えば安全性の高いものです。
虫刺されは痒くてつらいだけではなく、感染症の原因になることもあります。
デメリットばかりに目がいき使用を控えることが、かえってリスクになる場合もあるのでしっかりと虫よけを使ってあげましょう。
お子さんに合った虫よけを使って、虫刺されから守ってあげてくださいね♪
虫刺されは予防が大切ですね!
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